中小企業は大体今みんな、そんな感じです
僕はそれなりに転職回数もあるし、コンサル的立ち位置で顧客企業へ行ったこともあるので、人よりは色んな会社を見てきたほうの部類だと思う。
その上で思うのは、人材不足なんてのはどこの会社でも共通の課題であって、別におたくの会社に限ったことじゃないですよ、ということ。
転職が当たり前の現代、上昇志向の高い人から辞めていく
今の世の中、1つの会社に一生勤めるっていうのが当たり前ではなくなっている。そのことを前提に話をしないと始まらないよね。
で、「優秀な人は転職していきます」っていう人が多いんだけど、それはちょっと違っていて、「上昇志向のある人は転職していきます」っていうほうが正しい。多分、上昇志向な人が優秀であるケースが多いんじゃないかな。
なお、もう少し丁寧に言うとすれば「うちに合わない人は転職していきます」かもしれない。「この会社しんどいわー、もっといい会社あるはずやから辞めよ」っていう発想の人は、一見上昇志向なさそうだけど、自分にストレスがない環境を追い求めているのだから、それもある種の上昇志向だと言っていい。
残ったのは、相対的に上昇志向の低い人たち
あまり1つの会社勤めを長くしている人は、そうなっちゃうんだよね。人が減る分ポストが増えるから社内では特に成果出してなくても上に行くチャンスが増える。ゴマすりをして出世するってのは極論だけど、そこまでいかなくても消極的に上のポジションにいくってことはよくある。
で、実力がないのに人の上に立つとどうなる? 下が嫌気さしてやめちゃうよね。負のスパイラルが始まる。
順風満帆な仕事よりは刺激があって良いのかもしれないけど、業績を上げるつもりなら成果の出せない正社員こそどんどん切っていかなきゃいけないのではないか
正社員を切るのって、法律的にすごく難しい。不況の時に大企業がリストラやってニュースになったりしてるけど、それって本当にヤバい状況だから。100人が10人減ったところで、ヤバイから正社員切りますってのは、出来ないんだよね。
がむしゃらにやってるだけだといつか急に詰みそうな感じがして、立ち振舞いを考えるついでにここに書き込んでみる
確かに、がむしゃらにやってたってダメだろうけど、立ち振舞いについては、ちゃんと考えて実行したほうがいいだろうね。
社内に残る姿勢を見せつつ、裏ではしっかり転職準備を進めておくとか。絶対に会社にはバレないように、とかね。
大事なのは自分の気持ち
自分より先に転職していく人たちをたくさん見たからわかるけど、急に仕事ぶりが雑になったり、他のことに意識がいってそうな人って、周囲から注意深く見てたらバレるんだよね。
別に転職考えてるとかじゃなくても「あ~、この会社ダメだわ~」と思った瞬間から、仕事がお座なりになったりする。これは自分でも「あ、今この仕事について真正面から取り組めてないな」って思うことあるもんね。
せいぜい、その気持ちが、会社の他の人達にさとられないようにすることが大事じゃないかな。
人不足で倒産する企業
最近のニュースで記憶にあったのがこれ。人不足で倒産する企業が増えているって話。倒産ってのは、資金繰りだけが原因じゃないってことがよくわかるね。
個人的には、会社なんて必要とされなくなったらとっとと畳んじゃえばいいと思ってるんだけど、不思議と世間では存続し続けていくものだと思われがち(例えば個人事業主が相対して法人より信用がない、みたいな話とか)なんだけど、人不足で業務が回らないって、それ労働者に対して適切なベネフィット与えてないからでしょ、って思うんだよね。
だったら潰れてもしかたないよな~ と思います。
現場からは以上です。